胸膜炎闘病記

胸膜炎と診断されてからの日記

通院 2日目

2/21(火)

血液検査とレントゲンの結果は変わらない。外科手術には抵抗がある旨を伝えると、来月また診ましょうということになったのだが、どうも担当医がここを辞めるらしい。そうとなれば話は別だ。

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大病院へ

今の担当医にとりわけ長く診てもらっているわけではないが、入院していたときのことを知っていることもあり、任せようと思っていたが、別の人に代わるなら、呼吸器外科があるという大病院に行っても同じだ。「紹介してもらって、やっぱり外科手術は嫌」というのは駄目、ということで、決断が必要だったが、決めた。

CT予約

紹介状を書くにあたって資料を揃えたいから、CTスキャンをもう一度撮りましょうということになった。どうせその大病院でも撮るんでしょう、とも言えずに予約した。診療費と前回お願いした診断書作成料で合わせて8,000円ちょっと。やはり手術ではなかったらしい。

通院 1日目

1/24(火)

退院して2週間ちょっと。当たり前のように今まで通りの生活をしている。感染が怖いので手洗いやうがいを今まで以上にするようになった。そのせいか、手の甲があかぎれになってしまった。

今日は胸膜から採取した水の結果を聞きに行く日。11日も入院したが、この病院に来るのは2回目だ。

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細菌もウィルスも見つからない

血液検査とレントゲンを終え、待つこと一時間。担当医の先生から「最も疑っていた結核性ではなかった」と説明を受ける。ただ、レントゲン検査の結果も変わらず、右肺が白くなっている。「あんなに抜いたのに」と言うと、あれで少ない方らしい。あんまり溜まっていなかったから、抜ける量もそれほど多くなかったとのこと。

大きな病院

次は外科手術で細胞を少し採取してみるしかないが、いま通院している病院には「呼吸器外科」がないので、大きな病院を紹介するとのこと。いや、ここも十分大きいし、ここでだめなら最初からそっちを紹介してもらえばよかった。とはいえ、自覚症状もない中、体を切って調べてもらうのは抵抗がある。切っても分からないことも多いらしいし。とりあえずは、月一回のペースでここに通院して、検査をしてもらうことにした。

原因がわからないし、自覚症状もないので、処方薬もなし。

免疫疾患

結核性でもウィルス性でもないとすると何なのか、という話。「免疫疾患」という可能性があるらしい。これはまた怖いキーワードだ。癌の可能性については、特に言われなかった

入院証明書

生命保険の医療特約に入っていたので、退院後、保険会社のWebポータルで給付金請求書を依頼すると、3日くらいで届いた。添付の入院証明書の記載を入院受付でお願いした。2週間ほどかかるらしい。費用は5,000円ちょっと。胸水を抜いたくらいでは、手術にならないみたいなことを言っていた。本日の診療費も5,000円ちょっと。お金がかかるし、保険も下りないのか?

かといって菌やウィルスや癌が見つかって手術した方がよかったわけでもなく、複雑な気持ち。

ハイレゾイヤホン

入院中、スマートフォンがとても役に立った。テレビはアンテナを内蔵していないタイプなので全く映らなかった。部屋にテレビはあったのだが、消灯後見れない続きを録画できれば便利だなと思ったものの、所在のわからないアンテナケーブルをわざわざ家人に探してもらうのも気が引けた。退院後、探して持もち歩きようの充電ケーブルとかと一緒にしておいた。

スマートフォンハイレゾ対応なのを知って、ハイレゾ対応のイヤホンを買ってみた。お試しの音源をダウンロードして聴いてみたが、違い分からず。普段の片耳Bluetoothヘッドセットとは比べ物にならないくらいいい音だったが。

これにはマイクが付いており、skypeで使ってみたが遮音性が良すぎて自分の声が聞こえず、話しにくかった。4極プラグなのでPC側には以下のものを使っている。

Creative Sound Blaster Play!2 USBオーディオインターフェース マイク ヘッドホン SB-PLAY2

Creative Sound Blaster Play!2 USBオーディオインターフェース マイク ヘッドホン SB-PLAY2

このヘッドフォンも今度入院することがあったら持っていこう。

入院 11日目

1/7(土)

朝食を終えると、会計課の人が来て請求書を置いていった。看護師さんに忘れ物チェックしてもらい、名前や生年月日が記載されたリストバンドを外してもらったら病棟とはお別れだ。

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費用は?

  • 負担金 ¥135,000
  • 食費療養費 ¥10,000
  • 差額ベッド代 ¥210,000
  • 計 ¥355,000(税込み)

差額ベッド代がつらい。希望して入ったわけではないのだが… 支払いにはクレジットカードが使えた。

年の瀬もお正月も終わっていた

晴れて暖かい日ではあるが、やはり冬、外へ出ると忘れていた寒さを感じる。10日も温室にいたのだ、慣れるまで仕方ない。駅前も、もう年末も正月も終わった普通の街だ。少し淋しい気がした。それでも何事もなく退院できて有難い。

我が家

あいにく家族は出払っていたのだが、家に帰ってきた。家の中は相変わらず雑然としている。殺風景な病室に慣れ切った目からは、一層、雑然として見えるのだが、情報量が多くて新鮮。不思議なものだ。

あの日やり残したこと

思いがけず入院となってしまい、やれなかったことをやるために出社。経費精算と図書館で借りた本の返却を終えて帰宅。

リストバンドも充電して復活。入院して150歩という数値を見たときは目を疑った。いつも12,000歩くらいなのに。

とりあえず長い一日が終わった。ただいま。お休みなさい。

入院 10日目

1/6(金)

朝食をとってシャワーを浴びた。担当医の先生が来て、明日、退院できるとのこと。やったー。

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検査の結果

抜いた水の検査は、院外の専門機関で行うものもあり、二週間ほどかかるとのこと。おそらくは通院で治していけるらしい。

検査結果が出るまではこの胸膜炎の原因はわからない。珍しい病気ではあるが、肺結核を伴わない結核性胸膜炎なのではないか、と。その場合、副作用を伴う投薬で治療していくことになるらしい。

結果が出るまでは、投薬なし、制限なし、とのことで、運動もOKとのこと。よかった。

退院の準備

明朝に請求書が出て来るので、それを会計に支払って終了とのこと。夕方に来てくれた妻に、いらなくなった荷物を一部持って帰ってもらった。

360度パノラマ

入院が続くのであれば、外出許可をもらって360度カメラを持ってこようと思っていた。年末年始、一歩も出ずに過ごした部屋をVRゴーグルで見れるように残しておけば、いい?思い出になるかと。

家族に持ってきてもらうほどのものでもないので、今回は断念。

実のところ、今日はもう検査も何もなく暇なのだが、明日退院できるのであれば、外出許可をとるまでもない。いくつか仕事のメールに返信して、電子書籍を読んだりして過ごした。

入院 9日目

1/6(木)

担当医の先生に「今日針を刺して水を抜きましょう」と言われました。九日目にして、ようやく胸膜炎の治療が始まった。一連の処置は自室で行われる。

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エコー

キャスターが付いて移動できるPCのような装置で右肺を背中側から見ると、何か見えるが素人にはよくわからない。針を刺す場所を決めてマークを付けているようだ。

麻酔

局所麻酔を行った。背中に刺す注射は少し痛い。麻痺してるのかしてないのかよくわからない。

水を抜く

水を抜くための大きな注射器を刺したときは痛くなかったので、麻酔が効いていたのだろう。注射器を引けるだけ引いたら終わりらしい。CTスキャンの結果には中量と書いてあったが、その量と色に驚いた。ずいぶんと黄色い。こんなものが胸膜に溜まったままだったのか。

採取した水をいくつかの試験管に移していた。明日中には結果が出て、退院日の話ができるだろうとのこと。排菌はしていないが、依然として胸膜炎の原因はわかっていない。採取した水の成分で原因がわかる可能性が高いのだろう。

レントゲン

すぐにレントゲン技師が来て撮影していった。誤って肺に穴を開けていないかを確認するためだと言っていた。

1時間ほど安静に

麻酔が切れてきたのか、刺したところが少し痛いような気がしたので横になっていたら、少し眠ってしまい、様子を見に来た看護師さんに起こされた。背中の様子は問題ないようだ。

自覚症状がなかったため、呼吸が楽になったわけではないが、あれだけの量が肺を縮めていたのであれば、より大きく息を吸ったり吐いたりできるような気がする。

ネットで調べた限りでは、色は黄色でいいみたいだ。素人目には血が混じっているようには見えなかったし、膿状ではなかった。抜いた水を検査してもわからない場合は、さらなる検査のための処置が必要なようだ。とりあえず先のことを考えるのはよそう。

いきものがかり

デビュー10年の今年、活動休止するらしい。子どもが運動会で踊ってた曲を買って車で流してたな。

いつだって僕らは

いつだって僕らは

入院 8日目

1/4(水)

朝、新しく担当医となった先生から血液検査と痰の検査をして問題なければ隔離解除になると説明があった。そして、10:29に無事に隔離解除となった。ばんざーい。早速、シャワーを使えるとのこと。

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病院のシャワー

この部屋に入ってすぐに隔離となったため、そもそもこの病院・病棟がどうなっているのかわかっていなかったが、同じフロアにシャワーが一つだけあった。今回は、まめに体を拭いたりしてたので、それほど苦痛ではなかったが、やはり気持ちいい。

目安として20分。二日に一回。

家族への連絡

隔離解除されたこと・排菌していないことを家族や親に連絡した。とりあえずは安心してもらったことだろう。

売店へ

隔離解除されたといっても出歩けるのは病棟の中だけ。とりあえず売店へ行ってみた。途中、窓から見る景色に「ここを一週間前に歩いたな」とか思った。階段の降りるときに一週間使われることのなかったふくらはぎの筋肉が張るのを感じた。

さして欲しいものもなかったので、お菓子を一つ買って戻った。

病室のドア

どうも病室のドアというのは基本的に開けておくものらしい。閉めきった状態に慣れた身としては、スースーして肌寒い。じきに慣れると思う。

ドアを閉めていても外の音は聞こえていたが、開けた状態だと心なしか賑やかな感じがする。ここは病棟であり苦しんでいる方も多い中、不謹慎と受け止められるのも仕方ないが、隔離されていた時はリアルに感じられなかった病室の外の音や振動が今ここにある。

いま苦しんでいる人、今日は調子のいい人。毎日見舞う人、突然呼ばれて見舞う人。看護師さんも、真剣に患者に話しかけていたり、どうしたらいいか議論していたり、とりあえず落ち着いたのか口調が明るくなったり。決してノイズではない。

携帯していてよかったもの

手帳を忘れていた。メモ魔ではないがペンと手帳を持ち歩いていると便利なことがある。

トラベラーズノート 手帳 2017 ウィークリー パスポート 黒 26535006

トラベラーズノート 手帳 2017 ウィークリー パスポート 黒 26535006

書きやすくはないけれど、入れるカバンを選ばない大きさ。これに付けたペンホルダーにペンを差して いる。少しゆるい。

今回、赤ペンが書けなくなったが、替芯まで持ち歩くのはやり過ぎだよね。

隔離病室 7日目

1/3(火)

隔離されてはや一週間。こんなにも長い間一つの部屋に引きこもったことはない。妻にキーボードをもって来てもらったので、ブログを書く気になった。

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折り畳みキーボード

PDA時代に購入したUSB折り畳みキーボードをスマホにつないで使っている。以前、緊急時にリモートデスクトップでサーバーにログインして事なきを得たが、やはりキーボードがないと辛いことがわかった。100円ショップでUSBホストケーブルを手にいれ、しばらく使っていなかったUSBキーボードと共に持ち歩くようにしていたのだが、今回の入院時には不携帯。妻に持ってきてもらった。

RBK-500UというUSB接続のものは廃盤のようだ。キーボード側がminiUSBなのでmini-microなUSBホストケーブルがあればスマートなんだけど。

痰の検査ができなかった理由

主治医の先生が見えて、明日、痰の検査を行い陰性なら隔離解除できると言われた。もともとは1/2に検査結果が出る予定だったのだが、指示がうまく回っていなかったとのこと。年末に熱が出たこととは関係ないらしい。まあ仕方がない。

主治医が変わることを告げられた。月が変わったからかな。初診で月末に病院に行くのがダメなのかな。

微分積分30講

年末に注文していた本を妻が持ってきてくれた。

微分・積分30講 (数学30講シリーズ)

微分・積分30講 (数学30講シリーズ)

入院が決まったときに、何か普段出来ないことをやりたいと思いネットで物色して購入した。読み物として読めるところがいい。実のところ、まだまだ読んでいない電子書籍があることが発覚したので、こればっかりというわけにはいかないが、入院中に読み終えてしまいたい。